うつ病について
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うつ病について
DEPRESSION
うつ病とは気分の落ち込みや何をしても楽しめないといった精神症状や、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった体の症状が見られる病気です。
辛いことがあると一時的に気分が落ち込むことは誰でも起きることですが、長く続いたり、はっきりとした原因もないのに気分が落ち込んだりするのはうつ病が原因かもしれません。
日本で行われた調査では、生涯のうち、100人に6~7人はうつ病にかかるという報告があります。また、女性ホルモンや妊娠、出産などの関係で女性の方がうつ病になりやすいと言われています。
うつ病の原因はストレスや環境、遺伝など様々な要因が考えられていますが、はっきりとは分かっていません。感情や意欲にかかわる脳のはたらきに問題が起きている状態と考えられています。また、体の病気が原因でうつ病のような症状がみられることもあります。
うつ病の症状はゆううつな気分や何をしても楽しめないなどの精神症状や、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった体の症状をはじめとして、以下のような症状が見られることがあります。
また、うつ病は自分だけでなく、周囲の人が変化に気付くこともあります。
周りにこのような人がいたら本人はうつ病で苦しんでいるかもしれません。医療機関への相談をおすすめします。
うつ病の治療は、まずは心身ともに十分な休息が取れるように環境を整えることが重要です。明らかなストレスの原因がある場合は、可能であればそこから離れることも大事です。場合によっては入院での休息、治療が必要なこともあります。
また、必要に応じて抗うつ薬をはじめとした薬物療法を行います。抗うつ薬は脳の神経伝達物質のバランスを整える効果があります。
薬物療法以外の治療としては、ものの見方・考え方(認知)や行動を変えていく認知行動療法があります。認知行動療法はうつ症状の軽減や再発予防に効果があると言われています。当院では心理士による認知行動療法を行っています(自費診療となります)。また、軽い散歩などの運動療法もうつ症状の改善に効果があると言われています。
その他の専門的な治療として、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)、修正型電気けいれん療法(mECT)、高照度光療法などがあります。
うつ病はきちんと治療すれば良くなる病気ですが、再発することもあるため、再発防止のために治療の継続や支援体制を整えることが大事です。また、薬物療法は自己判断での中断はうつ病の悪化の危険があるため、主治医と相談しましょう。
上記はあくまで一般的なうつ病についての情報です。個々の状況や病状に応じて個別のアプローチが必要になることもあるため、分からないことや不安なことがあれば、まずは主治医に相談しましょう。