治療内容
〒819-0005 福岡県福岡市西区内浜1-1-5
治療内容
TREATMENT
治療の中心部分となります。まず悩みや症状を聴かせていただき、問診票や心理検査も加味して起こっていることがこころの病気によるものなのか、それ以外なのかを診断します。気分が落ち込むから「うつ」だと思われる方もいらっしゃいますが、身体の病気(例えば甲状腺機能低下症というホルモンの病気)で気分が落ち込むこともあるのです。ここを見逃してしまうと、どんな治療をしても治りませんのでとても大事な部分になります。
次にその診断内容と治療法についてご説明し、ご納得いただいた上でどのように治療していくかご一緒に検討します。治療には主に医師の精神療法、環境調整、薬物療法(漢方治療を含めます)、心理士のカウンセリングがあります。特殊な治療として電気けいれん療法(mECT)、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)などもありますが、当院では対応しておりませんので、必要な方には専門医療機関をご紹介しております。
診察の中で精神療法、環境調整、薬物療法を行っていきます。精神療法では抱えている悩みや症状を、一つずつ糸をほぐすように対話の中で整理していきます。こころの症状により脳にダメージを受けている方の多くは脳が思考停止に陥っており、この整理だけでも楽になることがあります。その上で認知行動療法、ポジティブサイコロジーといった考え方を取り入れた精神療法を展開していきます。
環境調整は脳のダメージを回復させるための休養と脳のダメージを軽減させるための調整の2つになります。脳が大きなダメージを受けているときは休養が何より必要なため、休職や休学、重度や緊急性が高い場合は入院を勧めることがあります。また脳が元気になってきたときに再びダメージを受けないように、ストレスとなっていた部分に対して調整を行います。例えば職場で仕事量を調整してもらう、家事や育児のサポートを行政に依頼する、家族や職場・友人との人間関係を良くするといったことが挙げられます。
薬物療法は脳のダメージを軽減するために必要な方に対して、ご納得をいただいたときに最小限の薬を出させてもらいます。
ご希望に応じて目標や方法を決め、ゆっくりとした時間のなかで自分らしい生活や生き方を探すお手伝いとしてカウンセリングもお受けいただくことが可能です。
詳細は下記「カウンセリング」をご一読ください。
心理検査は、その方の性格や考え方の傾向、得意・不得意などを多面的・客観的に知り、治療や日常生活に役立てていくために実施されます。心理検査は検査結果だけで診断が確定したり、人の善し悪しを評価するものでは決してありません。
検査結果は、主治医による診断や治療の際に一つの資料として用いられたり、心理士と一緒にカウンセリングの中でみていくこともあります。また、ご希望の方には、心理士がわかりやすい心理検査報告書の発行や、心理士による検査結果のフィードバックを行っています。
当院で実施している検査の種類を大きく分類すると
などがあります(医療保険適用可)。
心理検査は心理学的な理論や根拠に基づいて作成・標準化されています。心理検査は「はい」・「いいえ」で答えるものから文章や絵を描くもの、問題に答えたり作業したりするものまで様々な方法があります。多面的・客観的に理解していくために、これらの検査の中から複数の検査を組み合わせて実施します。
漢方は薬(西洋薬)と比べて身体のバランスを整えることを得意としております。こころは身体と密接に関わっており、身体のバランスを整えることでこころが元気になることも多く、漢方とこころの医療はとても相性が良いです。特に自律神経のバランスを整えることに有効ですので自律神経バランス測定の結果が悪い方には漢方治療をお勧めしております。