不安障害について
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不安障害について
ANXIETY DISORDERS
不安障害は、日常生活の中で過度な心配や不安を感じ続ける病気です。この不安は、はっきりとした理由がなく突然感じることもあれば、特定のことを考えた時に感じることもあります。
不安は誰でも感じることですが、不安障害は、その不安から日常生活や仕事、人との関わりが難しくなることがあります。
不安障害は、国や地域や統計方法により発症率にはばらつきがありますが、女性の方が経験しやすい傾向があります。また、幅広い年齢層の方で起きる病気です。
不安障害のはっきりとした原因は分かっていませんが、個人の性格や環境、遺伝などの要因が関係していると考えられています。
不安障害の症状は日常生活における過剰な心配、不安です。その不安のせいで以下のような症状がみられることがあります。
ただし、これらの症状は他の体の病気(甲状腺の病気や不整脈、貧血など)が原因で起きることもあるので注意が必要です。
不安障害の治療は、主に薬物療法と心理療法の2つです。
薬物療法:抗不安薬や抗うつ薬が一般的に処方されます。抗不安薬はすぐに効果を感じられますが、依存や耐性の問題もあるため、長期的に使用することは注意が必要です。
抗うつ薬は、特にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類の薬がよく使われます。抗うつ薬による治療は、飲み始めは副作用が出やすく、効果を感じられるのに1ヶ月以上かかることが普通です。継続して治療することが難しく感じるかもしれませんが、長期的には根本的な治療に役立ちます。
心理療法:心理療法の中でも認知行動療法が効果的とされています。ものの見方・考え方(認知)や行動を変えていく治療で、不安症状の原因やきっかけを理解し、それに対処する方法を学ぶことが中心となります。当院では心理士による認知行動療法を行っています。
その他にも、日常生活の中で不安を和らげるための方法がいくつかあります。
不安障害は生活の質を大きく低下させる可能性がありますが、適切な治療や対処法によって、その影響を最小限に抑えることができます。何らかの症状に悩まされている場合、早めに相談することが大切です。
上記はあくまで一般的な不安障害についての情報です。個々の状況や病状に応じて個別のアプローチが必要になることも多いため、分からないことや不安なことがあれば、まずは主治医に相談しましょう。