適応障害について
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適応障害について
ADJUSTMENT DISORDER
適応障害とは何らかのストレスを受けた後に、こころや体に様々な不調が現れる病気です。一般的には入学や就職、部署の異動、結婚、離婚、妊娠、出産などの環境の変化や人間関係におけるトラブルが不調のきっかけとなることが多いです。また、1つに限らず、複数のストレスが重なった結果として起きることもあります。
人間はストレスを受けると何とか適応しようと対処するのですが、ストレスが強すぎる場合や個人と環境があまりにも合わない場合、適応できずに様々な症状が出現し、日常生活に支障をきたすことがあります。
環境が大きく変化した時には誰にでも起きる可能性がある身近な病気で、実際、適応障害と診断される方は年々増加しています。
適応障害の症状はストレスがきっかけで起きるこころや体の不調全般です。個人差がありますが、以下のような症状が一般的です。
その他には、学校や仕事に行けなくなる、お酒やタバコの量が増える、浪費が抑えられなくなる、他者とのトラブルが増えるといった行動面に影響が出る場合もあります。
適応障害の治療は、まずは心身ともに十分な休息が取れるように環境を整えることが重要です。適応障害はきっかけとなるストレスがはっきりしていることが多いため、可能であればそのストレスから離れることが大事です。
現在の環境を変えることが難しい場合や、症状が強い場合は、必要に応じて薬物療法を行うこともあります。
薬物療法以外の治療としては、ものの見方・考え方(認知)や行動を変えていく認知行動療法があります。ストレス耐性を高めたり、ストレスの対処法を身に着けたりすることができます。当院では心理士による認知行動療法(自費)を行っています。
適応障害はきちんと治療すれば良くなる病気ですが、ストレスがかかった状態が続くとうつ病などに発展することもあるため、早めに相談することが大事です。
上記はあくまで一般的な適応障害についての情報です。個々の状況や病状に応じて個別のアプローチが必要になることもあるため、分からないことや不安なことがあれば、まずは主治医に相談しましょう。