1. アルツハイマー型認知症
最も多い認知症のタイプで、脳内に「アミロイドβ」という異常なたんぱく質が蓄積し、脳の一部が委縮することで発症します。記憶障害(もの忘れ)が初期症状として現れることが多いです。特に最近の事を忘れることが多く、数分前のことを忘れる、同じことを何度も聞く、しまい忘れや置き忘れが増える、といったことから気づかれるケースが多いです。
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認知症について
DEMENTIA
認知症は、脳の機能が低下し、記憶や判断力、思考力などが障害される病気です。加齢によるもの忘れとは異なり、日常生活に支障をきたすほどの症状が現れます。認知症は高齢者に多く見られますが、若年性認知症と呼ばれる65歳以下で発症するケースもあります。
認知症は一度発症すると進行することが多いですが、早期に発見し、適切な治療やケアを行うことで進行を遅らせることが可能です。
認知症は、さまざまな原因によって引き起こされます。主なものとして以下の種類があります。
最も多い認知症のタイプで、脳内に「アミロイドβ」という異常なたんぱく質が蓄積し、脳の一部が委縮することで発症します。記憶障害(もの忘れ)が初期症状として現れることが多いです。特に最近の事を忘れることが多く、数分前のことを忘れる、同じことを何度も聞く、しまい忘れや置き忘れが増える、といったことから気づかれるケースが多いです。
脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害が原因で発症します。障害された部位によって症状の出方が異なり、一部の認知機能は保たれるため「まだら認知症」とも言われています。
アルツハイマー型認知症と異なり、階段状に症状が悪化する特徴があり、ゆっくりと進行することもあれば急に悪化することもあります。
血管性認知症とアルツハイマー型認知症が合併している場合も多いです。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病が関与することが多く、予防が重要な認知症の一つです。
脳内に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症します。幻視(実際にはないものが見える)や、パーキンソン病のような運動障害(手が震える、小刻み歩行など)が特徴です。日によって症状が変動することが多いのも特徴です。
脳の前頭葉や側頭葉という部位が萎縮することで発症します。初期症状として、感情のコントロールが難しくなり、攻撃的な行動や反社会的な言動が増えることがあります。
また、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症などの体の病気やうつ病を始めとした他のこころの病気、服用している薬の影響などでも認知機能が低下することがあります。その場合は適切な治療で認知機能の改善が期待できるため、見逃さないことが重要です。
認知症の症状は大きく「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD : Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)」に分けられます。
認知症の根本的な治療はまだ確立されていませんが、進行を少しでも遅らせたり、症状をおさえたりするために薬物療法、非薬物療法を行うことがあります。
アルツハイマー型認知症の中核症状に対して以下の薬が使用されます。
レビー小体型認知症に対しては塩酸ドネペジルのみ保険適用が認められています。
行動・心理症状(BPSD)に対してはまずは非薬物療法が重要ですが、症状が激しい場合やコントロールが難しい場合は、抗精神病薬や抗うつ薬、漢方薬などが使われることもあります。ただし、副作用や転倒や骨折などのリスクがあるため注意が必要です。
認知症を予防するためには、以下のような生活習慣が効果的とされています。
認知症は加齢とともにリスクが高まる病気ですが、早期発見と適切なケアによって進行を遅らせることができます。もし「最近物忘れが増えた」「判断力が落ちた」といった兆候が見られる場合は、早めに医師に相談することが大切です。
上記は一般的な認知症についての情報です。個々の状況や症状に応じた対応が必要になることもあるため、不安がある場合は専門医に相談しましょう。