1. 被害妄想型(最も一般的)
- 誰かに監視されている、嫌がらせをされていると信じ込む
- 近隣住民や職場の同僚に陰謀を仕掛けられていると思う
- 警察や政府機関から狙われていると感じる
〒819-0005 福岡県福岡市西区内浜1-1-5
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妄想性障害について
DELUSIONAL DISORDER
妄想性障害とは、現実には起こりえない、または非常に可能性が低いことを強く信じ込む病気です。本人にとって妄想は事実であり、周囲がどんなに説明しても訂正することが難しいのが特徴です。
妄想に関連すること以外の思考や行動は比較的保たれており、統合失調症のような明らかな認知機能の低下や幻覚を伴わないことが多いです。しかし、妄想に左右された言動や行動によって社会生活や人間関係においてトラブルが起きることがあります。
妄想性障害のはっきりとした原因は不明ですが、ストレスや環境、遺伝など様々な要因が考えられています。統合失調症より高い年齢層で発症することが多く、生涯有病率は0.2%と言われています。
妄想性障害の中心的な症状は妄想です。妄想の内容によって、以下のようなタイプに分類されます。
妄想は、以下の病気でも見られることがあるため、正しい診断を受けることが大切です。
また、薬物やアルコールの影響、体の病気(慢性硬膜下血腫、てんかん、甲状腺機能低下症など)でも妄想が見られることがあります。
妄想性障害の治療では、薬物療法や本人の安心感を高める環境調整が中心です。「抗精神病薬」という種類の薬を中心に使いますが、病状に応じて薬を選択、調整していきます。
妄想性障害の人は「自分は病気ではない」と考えやすく、治療の継続には周囲のサポートも重要です。
周囲の方の対応のポイントとしては、以下のようなことが重要です。
妄想が原因で仕事や家庭生活に支障が出ることもあるため、早めの相談が大切です。
妄想性障害は、現実ではありえないことを強く信じ込む病気です。自分が病気であると自覚することが難しい病気ですが、適切な治療とサポートにより、妄想の影響を最小限にし、生活の質を向上させることが可能です。
上記はあくまで一般的な妄想性障害についての情報です。個々の状況や病状に応じて個別のアプローチが必要になることも多いため、分からないことや不安なことがあれば、まずは主治医に相談しましょう。