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3月も終わりが近づいてきました。この時期は卒業、進学、異動、引越しと様々なイベントが多い季節です。望んで進んだ道であっても進んだ先が予想と違っていたり、過度なストレスがかかってしまうと、燃え尽きてしまいゴールデンウィーク前後から体調が悪くなったり気分が落ち込むことがあります。いわゆる、五月病と一般的に呼ばれる状態です。特に今年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により社会の変化が著しいため、さらに注意しておく必要があります。
五月病は正確な病名ではありませんので、症状によって適応障害、うつ病、不安障害、不眠症、過敏性腸症候群と診断されます。具体的には下記のような症状がみられます。
ストレスがかかっているなと感じたとき、もしくは上記のような症状がみられ始めたときは3つの行動を心がけてください。
①脳をできる限り休ませる
人間の脳にはその環境に適応しようとする力があります。しかしその力を発揮するには十分な休養が必要です。特に睡眠が不足すると極端にその力がなくなりますので、睡眠不足になっているようであれば睡眠をしっかりとるようにしてください。また仕事や学校の合間には適度な休養をとり、休日はそのことから一旦離れるようにしましょう。
②一人で抱えず誰かに相談する
頭の中で考えてしまうと言語化されず、うまく考えがまとまらないことが多くあります。言葉に出すことで思考がまとまりやすくなり、さらに誰かに聞いてもらうことで客観的な意見をもらい、意外と解決策が見つかることもあります。自分の問題だからと一人で抱え込まず、信頼できる方に相談してみましょう。またなかなか相談できる人がいないという方はノートに書きだすことも有効です。そうすることで後で見返すと自分の書き出したことを客観的に見返しやすくなり相談するのと近い効果が得られます。
③趣味や娯楽で発散する
解決しよう、適応しようと熱心になりすぎる余り、休日もそのことで頭が一杯となり24時間ストレスを受けるような状態となってしまいます。趣味や娯楽でストレスを発散することで思考の切り替えもでき、ストレスも減らすことができるので休日は割り切ってストレスから離れるようにしましょう。
症状が長引くほど、症状が強くなるほど治療期間が長くなる可能性があるので、上記の行動をとっても改善してこないようなら医療機関に早めにご相談ください。
院長 柳原孝章