ブログ|姪浜駅の心療内科 - ひとやすみこころのクリニック

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眠れない=睡眠薬? その2


先月のブログ(先月のブログはこちらから)では「眠れない=睡眠薬は良くない」という話をさせていただきました。今回は不眠症の治療の流れについて説明したいと思います。

 

 

下記の図は日本睡眠学会と厚生労働科学研究班が作成した「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」になります。不眠症治療に携わる医者は基本的にこの治療の流れをとっていますのでぜひ知っておくと便利だと思います。専門用語も入っており少し難しい図なので今から説明させていただきます。

①「眠れない」症状の把握

前回でお伝えした部分と重なりますが、まずは眠れない症状を詳細に確認し、どの睡眠障害に当てはまるのか調べていきます。また夜間の睡眠状況だけでなく、日中の機能障害(仕事が集中できない、倦怠感があるなど)がどれくらいあるのかの確認も重要になります。なぜなら人によって(年齢によっても異なります)必要な睡眠時間は異なっており、5時間で問題ない人もいれば、8時間ないと日中眠くて集中できないという人もいるからです。なかには日中の機能障害がないにもかかわらず8時間寝ないとダメだと固執する方もおられますが、そのような方は不眠症ではなく睡眠への過度なこだわりが問題と考えます。

 

②睡眠衛生指導

次に不眠症と診断された場合は睡眠衛生指導を行います。この内容ができていない場合は睡眠薬を使っても眠れない、もしくは睡眠薬依存に陥ってしまう可能性があるので重要な内容となります。各項目を一つずつ説明することは今回省きますが、現在うまく眠れないと感じている方はぜひ参考にしてみてください。一見当たり前のようで誰でも知っていると感じるような内容ですが、全部をきちんとこなすのは意外と難しいです。

 

③薬物療法

睡眠衛生指導を行っても改善が乏しい場合や、不眠が強い場合に薬物療法を開始します。現在、睡眠薬は漢方も含めて多くの種類があり、その方に合った睡眠薬を選択していきます。ガイドラインは2013年に発行されたものであり、ガイドラインには載っておりませんがオレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®、デエビゴ®)という従来の睡眠薬に比べて依存性がほぼないといわれる新しい睡眠薬を最近は選択することが多いです。

 

④認知行動療法

薬物療法でも効果が限定的な場合は認知行動療法を行います。認知行動療法とはものごとの受け止め方の幅を広げたり、行動のあり方を見直したりすることによって、問題点を改善させる心理療法になります。当院では診察内で簡易的に行うこともありますが、よりじっくり行う必要がある場合に心理士によるカウンセリングで行っていく場合もあります。

 

上記②~④全て行っても改善してこないようなら睡眠障害の再評価を行い、他の原因や問題がないか検討していきます。

 

以上が不眠症治療の流れになります。睡眠について気になる点がある方、眠れなくて困っている方、現在治療を受けているけどこれでいいのか不安に思っている方、当院にお気軽にご相談ください。

院長 柳原孝章

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