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肩こりの原因は主に血行不良や筋肉の強張りといわれています。当院でも肩こりを訴えたられる方は多く、そのような場合に漢方をお出しすることがあります。
肩こりでよくお出しするのが葛根湯です。葛根湯は風邪のひき始めに使うイメージがあると思いますが、慢性的な肩こりにも使います。
漢方ではその漢方薬にどんな生薬が含まれているかで効能・効果がかわってきます。葛根湯では葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)という生薬が入っています。葛根が筋肉を緩め、麻黄が発汗し血流改善、芍薬と甘草には鎮痛作用があり、肩こりに効くのです。
注意点としては麻黄が心臓に負担をかける交感神経刺激作用があり、高血圧や心臓に持病がある方はかかりつけ医に使用しても問題ないか確認しましょう。また長期に服用すると甘草が含まれていることから偽アルドステロン症や肝機能障害を引き起こすこともあるので、長期に服用する際も医師に確認するようにしましょう。
また慢性的な肩こりは漢方薬だけで改善することは少ないので、ストレッチや姿勢改善(他にはスマホ制限)といった対処も必要となってきます。私も診療でパソコンを長時間使用するので肩こりになることが多く、ストレッチを意識的に行っています。インターネットでもストレッチのやり方が解説されておりますが、診察でもお教えしますのでお気軽にお聞きください。
院長 柳原孝章