ブログ｜福岡市西区姪浜の心療内科・精神科｜ひとやすみこころのクリニック

「世界メンタルヘルスデー」という日をご存じでしょうか？

 

 

世界精神保健連盟が1992年よりメンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めております。

 

「こころの病気はなったことがないから理解できない」

「こころの病気なんて所詮こころの弱い人がなるものじゃないの？」

「こころの病気っていうけど結局甘えているだけじゃないの？」

 

患者様が家族や周りの方に言われた実際の言葉です。確かに見た目にはわかりづらく、こころの病気になったことがない方には理解しにくいかもしれませんが、このような言葉を投げかけられて患者様はさらに傷つき、孤立・絶望します。私もこの言葉を患者様から聞いたときにはとても心が痛みました。

 

1人でも多くの方がメンタルヘルスについて正しい知識を持つことを切に願っています。

 

ところで日本において生涯でどのくらいの人がこころの病気になるかご存じでしょうか？

 

正解は約5人に1人です。この数字は先進国で比較するとまだまだ低い数字と言われており、実際に治療を受けたくても受けられない、もしくは自分が受診したほうがいい状態と知らなかった方が多くいる可能性があり、さらに多くなる可能性があります。

 

そう考えるとまだこころの病気になっていない人もいつか自分が病気になる、もしくは身近な人が病気になる可能性は十分にあります。そうした面からもぜひこころの病気になったことがない・知らない方もメンタルヘルスについて知ってもらえると今後必ず役に立つと思います。

 

その世界メンタルヘルスデーに合わせてイベントが開催されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

厚生労働省主催で10月10日に著名人やピアサポーターがメンタルヘルスについてわかりやすく語ります。画像をクリックすると厚生労働省の該当ページにリンクします。

 

 

 

 

 

 

 

日本医療政策機構（非営利の医療政策シンクタンク）主催で「知っておきたい、うつ病との向き合い方～誰もが当事者になりうるメンタルヘルス～」をテーマに精神科医や自助グループの方が講演します。画像をクリニックすると日本医療政策機構の該当ページにリンクします。

 

どちらもどなたでも無料で視聴可能なのでぜひご興味がある方は視聴してみてください。

 

院長　柳原孝章