ブログ|福岡市西区姪浜の心療内科・精神科|ひとやすみこころのクリニック

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こころの不調と妊娠・出産について

夏の猛暑が終わり、急に冷え込む季節になりました。この時期は体調や気分を崩しやすいので、無理をせずご自愛ください。

 

今回のテーマは、こころの不調と妊娠・出産についてです。今年10月下旬に、日本精神神経学会から「こころの不調や病気と妊娠・出産のガイド 一般の方向け」のスマートフォン版が公開されました。このガイドは、もともと医療者向けの診療ガイドを、一般の方にも分かりやすくまとめたものです。

 

6月にPDF版が公開されていましたが、今回のスマートフォン版は、携帯端末からでも手軽に閲覧できる形式となっています。興味のある方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。

こころの不調や病気と妊娠・出産のガイド(一般の方向け)

 

 

 

 

 

 

ガイドの特徴

このガイドは、Q&A形式で構成されており、妊娠前の準備、妊娠中、出産後まで、さまざまなタイミングでの困りごとに対応しています。また、医療者だけでなく当事者の意見も取り入れられ、日本精神神経学会と日本産婦人科学会が共同で監修しています。

 

「必ずこのガイドに従わなければならない」というものではありませんが、信頼できる情報を手に入れるための指針として、大変参考になる内容です。お母さんだけでなく、ご家族や周囲の方にとっても有益な情報が多く含まれています。

 

 

妊娠中のお薬について

外来でよくいただく質問の一つに、お薬の服用についての不安があります。

お腹の赤ちゃんへの影響を心配して、お薬をやめたいと考える方も多いかもしれません。しかし、無理に中止することでお母さんの精神状態が悪化すると、赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性があります。特に妊娠中や産後はこころの不調が出やすい時期のため、急なお薬の中止はリスクが高いです。主治医とよく相談しながら、メリット・デメリットを考えてお薬を続けるかどうかを決めていきましょう。

 

また、授乳中のお薬についても「母乳をあげてはいけない」と決めつける必要はありません。母乳中に移行する薬の量は少なく、赤ちゃんへの影響が小さいとされるお薬も多くあります。もちろん、不安があれば気軽に主治医に相談してください。

 

 

妊娠・出産に際してこころの不調や病気を抱えている場合、適切な情報とサポートが重要です。このガイドが、皆さんの選択の一助になれば幸いです。分からないことや不安があれば、まずは主治医にご相談ください。

医師 大坪俊介

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