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大寒を迎え、寒さが厳しさを増していますね。いかがお過ごしでしょうか。
今回は、「会話上手になる」というテーマについて一つの考え方をお伝えしたいと思います。
「人と雑談するのが苦手です」
「会話が苦手です。うまく話せません」
そうした悩みを持つ方は少なくないと思います。
家族や親しい人との会話や、趣味・仕事の会話なら普通にできるけれど、知らない人との会話や社交的な会話で困るという人もいれば、家族や親しい人との会話でも困るという人もいると思います。今回は、主に知らない人との会話や社交的な会話で困るという悩みをお持ちの方に向けてのヒントをご紹介します。
社交的な会話というのは、司会者もいない、話題も決まっていない自由な会話であり、意外と難しいものです。趣味の分野や仕事の話は、共有する背景や着地点がわかっているため、比較的話がしやすいといわれています。
では、知らない人との会話や社交的な会話で困らないポイントとは?
まずは以下の3点を押さえると良いとされています。
①どのように会話を始めるか
②話がはずむ、会話の続け方
③次につながる話の終わらせ方
詳しく見てみましょう。
①どのように会話を始めるか
会話を始めるコツは、上手に質問することです。お互いの自己紹介のあとは、相手に質問をすると、何かしら答えが返ってくるので、会話が続きやすくなります。質問は、あなた自身が関心を持ったこと、相手が得意なこと、相手が興味を持っていることがおすすめです。得意なことや興味のあることについて質問されると、人は自分に関心を持ってもらえたと感じて、話したいことがどんどん出てくるものです。
人が多いときなどは声が聞こえないために返事が来ないこともあるので、一度話しかけて返事がなくても、くじけないことも大切です。他の人と話がはずんでいるようなら、話が切れるタイミングをつかむことも必要です。
②話がはずむ、会話の続け方
会話を続けるコツは、新鮮な内容を加えていくことで、常に話はリフレッシュされるように心がけることです。自分の知っていることを話したり、相手に詳しく質問したりして、話題を膨らませます。
話題を変更するときは、話が一段落した時の間を狙うのがおすすめです。「ところで話は変わりますが…」など、「話が変わる」合図の前置きを入れると、相手もスムーズに話題に入ってきやすくなります。話題にすることがない…という方は、事前にニュースやSNSなどを見て、話題になりそうなことをいくつか頭の中にストックしておくのも一つの方法です。
③次につながる話の終わらせ方
会話を終わるタイミングやどのように切り出したらよいのか迷われる方もいると思います。そういうときは、「今日は楽しかったので、また会いましょう」、「残念ですが、今日はこれまでにしましょう」、「楽しかったです、ありがとうございました。またよろしくお願いします」など、関係をつなぐ言葉を添えて、ぶっきらぼうにならないように、別れの言葉を伝えると、相手との縁をつなぐ一助になります。
「会話上手になる」の第2弾では、”会話上手=聞き上手”について話題にしたいと思います。
参考文献:よくわかるアサーション自分の気持ちの伝え方 平木典子 主婦の友社(2022年)
臨床心理士・公認心理師 穂口まな