ブログ｜福岡市西区姪浜の心療内科・精神科｜ひとやすみこころのクリニック

今年も残りわずかになりました。“師走”と聞くと、何だか慌ただしい気分になりますね。

時間に余裕がない時にはイライラしたり不安になったりしますし、「ちゃんとしなくちゃ」と考えて自分を叱咤激励し、ますます追いつめられて「自分はダメだ」とつらくなるという悪循環に陥るかもしれません。

 

そんな時にはあえて、自分が自分に言葉をかけてみるのはどうでしょうか。本当は誰かが言ってくれるともっと嬉しいでしょうが、まずは自分のことを一番よく知っているあなた自身が、自分を“ねぎらう言葉”や“励ます言葉”を贈るのです。

「何も浮かばない」という方には言葉の一例を贈ります。この中から何でもいいのでフレーズをひとつ選んで声に出して言ってみてください。

＜言葉の一例＞

・寝る前に「今日もお疲れさん」「疲れたでしょう」「ゆっくり休んでね」

・つらい日には「つらかったね」「しんどいね」「なかなかわかってもらえないよね」「よく我慢したね」

・落ち込んでいる時には「十分がんばってるよ」「〇〇なところ、私はいいと思うよ」

・不安な時には「それでいいんじゃない」「大丈夫だよ」「応援してるよ」

・自分を好きになれない時には「いるだけでいいんだよ」「居てよし！」

最初はそんなことしたって意味がないと思うかもしれませんが、自分の声が耳を通してもう一度心に入ってくることで、客観的にその言葉を受けとめやすくなります。

 

当院に受診・来談いただいた皆様、ブログをお読みいただいた皆様、今年一年ありがとうございました。皆様に力をいただき、無事に一年を終えることができそうです。来年もまた当院の相談室やブログ上でお待ちしております。少し早いですが、皆様もよいお年をお迎えください。

参考書籍：子どものこころを育てる「ひとこと」探し　菅野純著　2002年　ほんの森出版

臨床心理士・公認心理師　石澤　桂子