ブログ｜福岡市西区姪浜の心療内科・精神科｜ひとやすみこころのクリニック

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交通事故による強烈な恐怖体験から、眠れない、気分が落ち込む、パニックになる、過呼吸がおきる、動悸がおきる、イライラする、感情が麻痺する、事故の瞬間がフラッシュバックするといった症状などがみられます。事故直後だけでなく、事故直後は気が張っているため１ヵ月経ってから精神的に不安定となることもあります。交通事故重傷者の約３割が事故１ヵ月後にうつ病やPTSDなどの精神疾患を発症するとも言われています。

交通事故に遭うと、多くの方は精神的なショックを受けます。これ自体は自然な反応ですが、日常生活にも影響がでるほどの症状がでている場合は精神科受診を検討してください。早期に受診していただいたほうが脳へのダメージが少なく、より早く確実な改善が見込めます。また精神疾患の症状は見た目でわかるわけではなく、事故から遅れて発症することもあるため交通事故と精神疾患との因果関係を認めてもらうことは難しいと言われています。交通事故から時間が経つほど証明が困難となるため、この点からも症状が現れたら早めに受診することが肝心です。

交通事故直後に起こりやすい精神疾患としては不眠症、解離性障害、急性ストレス障害などが、交通事故からしばらくして起こりやすい精神疾患としてはうつ病、PTSD、恐怖性不安障害、パニック障害などがあげられます。

治療としてはその精神疾患の治療に準じて行われますが、医師による精神療法、薬物療法、心理士による心理療法が行われることが多いです。治療費は交通事故との因果関係が認められれば、自己負担なく通院し、加害者の任意保険会社が病院へ直接支払う（任意一括対応）ケースが多いです。ただし任意保険会社が支払う治療費は治療開始から症状固定に至るまでの期間であり、症状固定後に発生する治療費は自己負担となります。症状固定とはこれ以上治療を続けても状態が変わらない段階で、通常は後遺障害慰謝料請求に移ります。

当院でも交通事故後にお困りの精神的な症状がある場合はご相談に乗ります（ただし当院は任意一括対応のみ）ので、まずはお電話にてご相談ください。

院長　柳原孝章